1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 on May 2017
Recent Entries
Recent Comments
Search this site :
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

- | - | -
Undercurrent
Bill Evans
Bill Evans and Jim Hall 1962

この週末の家事の間のBGMは、延々これでした。
うーん、名盤なり〜

美しくフクザツで細やかな神経が奏でる陰影に富んだ世界。
それ以外の感想 | comments(0) | trackbacks(0)
THE CAT 1964
the cat

お世話になっている時代の情景のトムさまに教えていただいた、このCD。
まだか〜まだか〜と、首を伸ばしまくって待っていたのですけど、やっと届きました!
うーん、長かっただけに嬉しさもひとしおです。
ジャケットがまたこーんな(↑)なのでニンマリ。
思わずうちの黒猫(D)に「どうどう?好き?」とか見せたりして。

お恥ずかしや、Jimmy Smithというオルガン・ジャズの第一人者のことを全く知らなかった私なのですけど・・。
ひじょうにパワフルかつ大人ですねえ。
押すだけじゃなくて、Free&Easyというんでしょうか、あかぬけてるし。
PCで再生している時、ジャンルは「ソウル」と出たけれど、これはソウル・ジャズということでしょーか。いまいちそういうところがわからない・・

いろんな音楽が自由に融合していて、R&Bにロックに・・と古びない多様な香りがするのですね。(そもそも音楽ってそういうものか)
モダンで挑発的でもありかっこいいんだけれど、何より楽しいのがいいです♪
気持ちだけでも演奏に加わりたくなるし、変幻自在なソロや各パートのアドリブは、聴けば聴くほど細胞に浸透する感じ。
今4回目を聴いているんですけど、そうかー、オルガンてこんなにいいんですねえ。うーん、いいわ〜♪

 1. Theme from Joy House
 2. The Cat
 3. Basin Street Blues
 4. Main Title from "The Carpetbaggers"
 5. Chicago Serenade
 6. St. Louis Blues
 7. Delon's Blues
 8. Blues in the Night

Theme from Joy Houseは、先日再見したばかりの映画『危険がいっぱい』のテーマ。(LES FELINSと言ってほしいけど)
映画本編とはアレンジなど変わってますが、オーケストラのケレン風味(というと違うのかしら?)がとても面白いし、そもそも作曲者はあのむちゃくちゃイカす『ブリット』のテーマや『シンシナティ・キッド』『ダーティハリー』などもやってるラロ・シフリン氏!(ラロ・シフリン映画音楽集とかってあればいいのに)

The Catは、『危険がいっぱい』の挿入歌だそうですが、素敵!小粋で自然に踊りたくなります。これで皿洗いしたら気分よくて、2,3枚割っても平気で笑っていられそうな感じ(笑)ソロの飛ばし方すごいですね!どんな弾き方してるんでしょう?あ、うちの猫はこれ黙って聴いてましたワ(*^^*)

Main Title from "The Carpetbaggers" は、バーンスタイン作曲で『大いなる野望』(未見)のテーマだそうです。この中でアラン・ラッドがやっていた役が独立して、マックィーンのネバダ・スミスになったのですって。知らなかった。

Delon's Bluesは、何だ?と思ったら、ジミー・スミスが初めてのフランス人の友人であるドロンに贈った曲だそう。へぇ〜。派手めなのかと思いきや、軽やかなswingが気持ちのいい、ニヤっとしちゃうような曲でした。都会を散歩してるような雰囲気。(あ、あくまでもドロンが。)

他のもどれもこれもいいんですけど、今の気分だと特に6のSt. Louis Blues!ジミー・スミス凄い!!シフリン氏のアレンジ、やっぱりいいです。自然に精気を吸い取られがちな春は、こういうので大いに細胞活性化しないと。出勤前に聴いてから行くことにします♪ ああ、でもBlues in the Nightもいいし、Basin Street Bluesもいいな〜。

ルート・ダウン
オットも気に入ったようなので、結婚記念日にライブ・アルバムの『ROOT DOWN』を贈ることに決めました。(←単に自分が聴きたい^^;)


余談ですが、THE CATは映画のどこで使われてたっけ?と思いながら見直していたら、『太陽がいっぱい』のパロディーのようなお遊びシーンの連続に、思わず吹き出してしまいました。例えば・・

トムが鏡に映る自分に話しかけるシーン⇒プールに映る自分にむかって「やあ、マルク」。
フレディの頭を殴りつけて果物や野菜がぱーっと転がるシーン⇒マルク、ホテルに帰ってきたところを殴りつけられてテニスボールがコロコロ・・
フレディの死体を車に乗せていこうとする横を2人の坊さんが行く⇒追っ手から逃げメリンダに車で拾ってもらって逃げる横を尼さん2人が行く・・

大体、オープニングクレジットの文字がまるでトムが打ってるタイプライターの文字みたいだし、三角関係もラスト逃げられなくなるのも一緒。
やっぱり『危険がいっぱい』は面白いわ〜。会話もいいです。
それ以外の感想 | comments(4) | trackbacks(0)
Joy House 1954
喜びの家
『危険がいっぱい』
(原題:「Joy House」)
1954年 アメリカ 
デイ・キーン著 松本依子訳
ハヤカワ・ポケット・ミステリ



古本屋さんから『危険がいっぱい』の原作が届いたので早速読みました。
デヴィッド・グーディスの『狼は天使の匂い』や『ピアニストを撃て』などの既刊もある<ポケミス名画座>シリーズ。
テンポよくあっという間にラストにきてしまいました。
【以下、内容に思い切り触れてます】

******************************************

主人公マークは、天才と呼ばれたやり手の元青年弁護士。
金の誘惑に負け悪徳に手を染めていた彼は、更正を願い続けた愛する妻をはずみで殺してしまい、妻の兄であるギャングの追っ手から逃れて西海岸からシカゴへ逃げてきたのだった。
何もかもなくし、心身ともにぼろぼろになったマークが転がり込んだのは街の救済院。そこで出会った、慈善事業をしているアッシュ・ブロンドの若き資産家未亡人に運転手として雇われたマークは、かつての自分の依頼主で既に死亡している男になりすまし、未亡人、屋敷のメイドと共に暗い屋敷で共同生活を始めるのだが・・

******************************************

性的魅力に溢れた悪女に翻弄されつつも、主人公は結局ラストまで自己嫌悪と追われる恐怖と挫折感をかかえたまま暗黒の世界に堕ちておりました。
途中、マークの気持ちが一瞬の間にコロッと変わったりするので、少し読みにくく感じられましたが・・。
気になっていたラストは、映画とはまた違った〆になるのですがなかなか面白く読みました。ただ全体として女性が好んで読むようなタイプのお話ではないなあと。いわゆる女権拡張論者が読んだら怒り出すような感じの話だし・・^^;
喜びの家







こちらはライオン・ブックス社版「Joy House」


殺伐とした暴力性。主人公を襲う悪夢。美女がしかける狡猾な罠。
汚職、殺人、殺し屋に偽名といったキーワードを呼び込む、逃れられない陰鬱な過去。
女性嫌悪(同時に性的欲求も強い)に酒・酒・酒・・
なんというか、全体の印象はハリウッドの40年代〜50年代のフィルム・ノワールという感じでした。ひじょうにアメリカ的で・・

登場人物たちのキャラクターも、原作と映画ではまったく異なっていました。
”猫”と言われるのは、原作では若き未亡人のメイなのですが、うーん・・この猫は、猫を知らない人が描きたがる猫像そのものかも。あるいは男がヨワイ女のイメージ?簡単に言うと、猫=魅惑的な性悪、の図式・・^^;

その点、映画の猫族たちは、かなり本物の猫らしかったなあ。
各々の個人主義を貫いてるところが。
猫は常に自分が選ぶんですから・・

そもそも、原作には未亡人のいとこ”メリンダ”が出てきません。
美人でグラマーらしいメイドはいるけれど、重要な役ではまったくないので・・。
だから話もガラリと変わってしまうんでした。
未亡人メイは、映画のバーバラのような優美さを持つミステリアスな大人のマダムなどではなく、人格もまったく違っていたのでかなりガッカリ。読んでいてもあまり楽しくなれなかったな・・(彼女の性格の一部にメリンダがいる・・といえばそうなんだけれど)
主人公マークも映画のマルクとはまるで違っていて、何というのかしら、えーと、ちょっと精神の往生際が悪いというか・・。人間くさいといえばそうなのですけど・・。

原作を読んであらためて映画脚本を書いたルネ・クレマン、パスカル・ジャルダン、チャールズ・ウィリアムズの手腕に感じ入りました。
原作を上手に換骨奪胎というんでしょうか、見事に独自のプロットを生み出して新たな作品に仕上げているんだなあというのがよくわかって。
10年という時代の差もあるのでしょうか。
やっぱり私は、人間も展開もずっと魅力的な映画版のほうが好きです。
お互いの駆け引きも猫たちのほうが余裕と冷静さ、したたかさがあって粋だったし。可愛げさえあったもの。ラストの余韻も、映画のほうがはるかに奇妙で恐ろしく面白かった。

クレマン監督は『太陽がいっぱい』『危険がいっぱい』の2作品で、モーリス・ロネとジェーン・フォンダにアラン・ドロンを音もなく静かに捕えさせ、永遠に映画の中に封じ込めてしまったみたいですねー。

それ以外の感想 | comments(2) | trackbacks(0)
ラブシーンの掟
先日電車に乗っている時、
「おかあさん、うちのまえにすわってる人、隣の女の人にキスしてるよっ!」
と、子が”大変な秘密を見てしまった!!”というようなご大層な顔でボーっと座っていた私に囁くので、
「ジロジロ見るもんじゃないの。人を指差さないの」
と返しつつチラっと見たら、男性が女性の額、頭にえらく可愛いキスの雨を何度か降らせているんでした。
でもねえ、それが地中海性気候てな感じのサッパリ度。オリーブ豊作よーというような。しかも、愛おしそうに自然にやってるので、なんだか微笑ましいんですねー。
ちなみに彼は西洋人でしたねえ。濃い目の顔の方でしたが、エスカレーターなどでよく見かける、カビいくで・・と気持ち悪くなるような密着度湿気度の不自然なキスとは雲泥の差でねぇ。子も「さっきの人たち映画みたいだったね」と言うてましたし。あのくらいじゃないと、人前で晒すのはちょっと・・というか。
あれは何でしょう、やっぱりお国柄?生まれ育った環境の差?とか考えている折、

l「『ラブシーンの掟』(石川三千花著)が文庫で出たね。
でも、清純派としては、あの表紙じゃ本屋で買うのはどうしても無理」
と知人からメールが。
清純派でもなんでもない私、昔「顔が掟だ」「服が掟だ」など読んで面白かった覚えもあるので早速書店へ寄りました。

未見作品も多かったのですけど、

・「ラブシーンがうまい役者は、本能的にうまい役者だ。」
・「開けっぴろげに見せるのは、エロスではなくて老いて想像力の欠如した監督のやることだと思う。」
・「最中だけでなく、前後のムードこそ大事」
というのには大いに同感。
・「『ナインハーフ』で意味ありげに(もちろん意味など何もない)口元にゆるんだ笑いをたたえ、的外れな気取りをラブシーンに持ち込んだあのミッキー・ローク」
・「リチャード・ギアはセルフパロディが利かない俳優である。」
などには吹き出してしまった。
・「ダメージ」のラブシーンには色気がない、というのもすごく同感(笑)

まーしかし、役者さんというのは、カメラの前でよくもよくも他人になりきれちゃいますよね。彼らは、きっと皆すごく変わった人たちに違いない(笑)
それ以外の感想 | comments(10) | trackbacks(1)
未亡人の一年
book
『未亡人の一年』〜A Widow for One Year〜
ジョン・アーヴィング著 都甲幸治・中川千帆訳 新潮文庫

1958年、4歳の少女ルースは両親の寝室から聞こえてくる奇妙な音に目覚め、母とアルバイトの少年エディの情事を目撃した。死んだ兄たちの写真が貼り巡らされた家。浮気をくり返す絵本作家の父。悲しみに凍りついた母は、息子たちの写真だけをもって姿を消した。この夏の出来事が幼いルースと16歳のエディの心に残したものは……。<文庫裏表紙紹介文より>

この土日で読了できました。うーん、よかった。面白かったです。映画の先が、本当に面白くなる展開でした。
 
続きを読む >>
それ以外の感想 | comments(4) | trackbacks(1)