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愛と宿命の泉


『JEAN DE FLORETTE』『MANON DES SOURCES』 1986年 フランス

初見。懐かしいこのエマニュエル・ベアールの図。

映画に夢中だった頃に公開された作品なのに、邦題に引いて見ないままだった…のを、フと思い出してついに鑑賞しました。いやぁ、面白かった〜。4時間余にわたるお話なのに、ちっとも長く感じませんでした。

第一部『フロレット家のジャン』。第二部『泉のマノン』。
古今東西、畑のあるところには大なり小なり必ず水争いがある…。
そして人間は生きている限り愛憎の感情から逃げられない。
生きるよろこび、生きる哀しみ、運命の皮肉。因果応報。

第一部を見てびっくりしたのは、ダニエル・オートゥイユが若い!(そりゃ25年も前だもの)
そしてうまい!そして魅力的だ!ということ。



白馬のひともやっぱり若い。(顔、細い!それに、やっぱり魅力的)



さらに第一部、第二部を通してモンタンにメロメロヤッタvDocomo80






モンタンが主人公なんですね〜。
モンタン、素晴らしいです(T_T)
セザールのためにわたしも祈りました。


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(500)日のサマー


『(500) DAYS OF SUMMER』 2009年 アメリカ

初見。『50/50』が良かったのでJoseph Gordon-Levitt目当てに借りました。

あらら、可愛いお二人さん。
男の子のイタいところ、気をつかうところ、日々のさまざまな妄想に建築について喋っているときの魅力的な表情、そして相手に戸惑いっぱなしなところも、あぁ、ねぇ…。
おなじく、女の子の表情、台詞、相手の何気ない言葉を受けての微妙な変化、相手を無視するところ、腹を立てるところ、一見突拍子のなさそうな行動もろもろも、あぁ、ねぇ…。
男、女に限らず、だよなあ。
主人公のように自分の恋愛について友達にすぐ話す人もいれば、まったく話さない人もいるし。
(彼の妹ちゃんは、あれはキックアスの女の子かしらん?)
人それぞれいろいろあるし、映画の台詞通りのこともあれば、ぜんぜん違うこともありで。
趣味が合う合わないなんて実はあまり関係なくて、うまくいくときはいくし、だめなときはどうしてもだめなんじゃないかなあ。本人たちのせい以外のときだってある…

なんにしても、恋をしてるときって悦びも辛さも普段の数倍、濃密に味わえるもの。
可愛い二人各々の未来に幸あれ〜ハートと願うばかりでしたわ。
役者さんたち、みなうまかった〜(嬉)



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魔術



『BUNGO 日本文学シネマ 魔 術』 2010年 日本

初見。先日の太宰に引き続き、今回は芥川の短編『魔術』(大正9年作)。
ちょっと面白い脚本で、小道具や音楽、CGの演出も楽しかった。
ニヤリとさせられ、また少しだけひんやりとなるような、そーだなあ、
怪談とまではいかないけれど、どこか不思議で不気味な味わいが良いなと。

『ニセ札』でかなり惹かれた三浦誠己さんと村上淳さんが出てらしたのですけど、いやぁ、さすが♪
この作品は、三浦・村上ご両人が緩急つけて漂わせる
気味の悪い狂気を孕んだような妖気と色気に尽きます(喜)



どんな感じかというと、
たとえばそれぞれが清順監督の『ツィゴイネルワイゼン』のワンシーンのなかにいても
めちゃめちゃ自然であろうとなあという感じの魔。毒。(嬉)
そばでモガなおかっぱの大楠道代に微笑んでいてほしいです。ケケケ、という感じで。



だいたい大正と言われても二人はちっとも違和感がないし。
そのまま、久生十蘭の世界も演じてもらいたいと思ってしまいました。

二人の大人向けの妖気でしっかりと日本文学な逢魔が時に酔える30分・・・
久々にあっちとこっちの境を自由にいききしてるひとたちを見ました。

三浦さん、「リンダリンダリンダ」で香椎由宇の元カレを演じていたんですね〜。
そういえば、なんかちょっとヤバい雰囲気があったっけ…(T_T)
そんな男はやめといたほうが…、危ないよ、みたいな。
こちらでは散々凄みと毒気をまきちらし、
最後になって清廉な好青年的風情をちらと見せるというクセモノっぷり。
か、かっこいい……

加瀬くんが出ている『海炭市叙景』というオムニバス映画に、
三浦さんは村上さんと一緒に出ているみたい。公開日を調べておかねば。
 


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ツィゴイネルワイゼン
1
『ツィゴイネルワイゼン』
1980年 日本

監督:鈴木清順


うわぁ、面白い幻想譚。
何が本当なのか、時間の流れはどうなっているのか、そんなことはどうでもよいお話。
退廃的なそのエロティシズムは・・やっぱり変(笑)

サラサーテのつぶやき・・
骨が赤いんですって・・・
「だめじゃないか」
腐りかけがいいんだ・・
春先のアレルギー・・
真っ赤な舌が目玉に・・・
うなぎの生肝を肺病の夫に・・・
もう後にはひけませんわね・・
夢の続きを盗った・・
みんな死んでるのか・・・???

うへぇ・・となりつつも、どっぷり非日常でいいですわー。
ロケ地も、逢魔が時な情趣に満ちていて不条理さを煽っているよう。

内田百里良垉ぬだけれど妙に惹かれる短編『サラサーテの盤』を元にしてると知ってから長年見たいと思っていたのですけど、レンタルでなかなか見つけられず随分と探しました。うーん、DVDになっていたとは。

都落ちした訳あり芸者で山陰の良家の子女で幽霊にもなってしまう大谷直子の、白い腕と白い肩と白い胸と横顔のシルエットがとても綺麗。時々ぞっとさせる冷たい声。
こんにゃくを必死にちぎる異様な姿。ぶちまけられる大量のこんにゃく・・
大楠道代の微笑み。黒々としたモガなおかっぱ。
切れ長な美しい眼と真っ赤な舌と真っ赤な唇。
水蜜桃でべったりさせたままの両手の指・・・(う・・早く拭いて)
藤田敏八の声が好き。いかにも士官学校独逸語教授。額の皺とちょっと顔色の悪い目元。鋭く光る眼。
原田芳雄は、時々びっくりするほど男前!!この放浪癖のある中砂にぴったり。いやー酷い男だこと(笑)「中砂糺」という表札の字がとてもよかったわ。

奇妙で不気味で可笑しくて哀しい、不可思議なファンタジー。
あの短編がこんなふうになるなんて。
『陽炎座』も借りてみなくては。

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愛されるために、ここにいる
JE NE SUIS PAS LA POUR ETRE AIME
『JE NE SUIS PAS LA POUR ETRE AIME』
2005年 フランス

タンゴ教室で出会ったある男女の物語・・・

初見。
ずっと見たかったこの作品、ようやく鑑賞できました。
この時間がよいですねえ。93分ですって。
最初、あれ?意外にベタな展開?と思ったのですけど、やっぱりやられてしまって・・
バンドネオンとピアノ、ヴァイオリンの音色♪
余計なものを描かないラストも好きでした。
愛したい、愛されたい、それは人間が生涯持ち続けることになる心のさけび・・・

二人がいつの間にかどんどん惹かれ合っていくシーンは、とても自然で繊細でした。
ペソ、ペソ、ペソ・・とタンゴの踏み出し方を練習する時に映る二人の足、美しかったー。
一瞬周りが見えなくなって無言のまま踊りながらも熱い思いが溢れだしてしまっているシーンは、まさに生きている!という感じ。
そうして愛し愛されるために人生を送っているはずなのに、人間どうしても生きていると不器用にならざるを得ないというところが悲しくやるせないわけで・・
たとえば、司法執行官という職に就いているジャン=クロード、彼の父、息子の3世代、彼らは本当に不器用で口下手で疲れている。
優勝カップがあることくらい最初からわかっているのに、来た来た、とうとう来たぞ・・という段になって、やっぱり鼻の奥が痛くなってしまうのはなぜなのか。
言葉は大事。でもとても難しい。人生一度きりなのに・・
弱音を吐けない意地っ張り、愛してほしいと言えない強情、そのかわりに出てくる素直さとは程遠い底意地の悪さ・・癖になっちゃって捩れて収拾つかなくなりますからね・・
愛の出し惜しみはいけないわ・・
自分だけが不器用と思いがちなのもまたありがちなこと
愛しているからこその嘘もほんとうのこと

役者さんの魅力が飛びぬけていました。
くたびれたジャン=クロードが階段を登るファーストシーン、知らぬ間にじっと目が追ってしまって。
演じるパトリック・シェネ、肩と背中と眼がとてもいいんですもの。
踊るときにフランソワーズの腰に添える手も、表情があってとても良かった♪
フランソワーズは、『灯台守の恋』でカミーユを演じたアンヌ・コンシニ。
この女優さん、目元がとても優しくいつも微笑みを浮かべているようなのが好きです。首すじもとても綺麗で。
彼女が、席次を決めるのでいっぱいいっぱいになっている母親や、姉夫婦、婚約者の前で泣いてしまうシーン、ついもらい泣き・・(涙)
この二人にはなんとも言えない大人の可愛げがありました。

立ち聞き盗み聞きもこういうふうに持っていくと良いですね。ほろ苦さがありますけれど。
彼らがどうなるかは誰にもわからないけれど、やっぱり愛し、愛された記憶、心と心の触れ合いこそ生きる糧・・
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みすゞ
みすゞ
2001年 日本

監督:五十嵐 匠
脚本:荻田芳久
撮影:芦澤明子
出演:田中美里、中村嘉葎雄、永島暎子、
寺島進、増沢望、加瀬亮、小嶺麗奈、イッセー尾形
スチール:荒木経惟


「草の名」

人の知ってる草の名は、
わたしはちっとも知らないの。
 
人の知らない草の名を、
わたしはいくつも知ってるの。
 
それはわたしがつけたのよ、
すきな草にはすきな名を。
 
人の知ってる草の名も、
どうせだれかがつけたのよ。
 
ほんとの名まえを知ってるは、
空のお日さまばかりなの。
 
だからわたしはよんでるの、
わたしばかりでよんでるの。

****************************************

金子のみすゞの詩で一番好きなのはこれかも・・
と言っても、他にあと4つばかり娘が宿題で暗誦するのを聞いていて覚えたという程度なのですけど。
(今の小学生の教科書にはみすゞの詩が載っているのですね)

この作品は、26歳で自らこの世を去った一人の童謡詩人とその周囲の人々の姿を
きわめて静かに、そして丁寧に綴った美しい映画でした。
極力無駄な台詞を排した陰影に富んだ画それ自体が詩のようでもあり・・・
名作と思いました。

光や風や空気の加減、またあらゆるものの質感、当時の生活の音の繊細さ。
あの階段や廊下や畳・・。
きちんと磨かれ、隅々まで掃除の行き届いたしんとした古い家屋。
田舎の古い祖父母の家で小さい頃感じたものと同じものを感じました。
昔の清潔感というのかしら、今の人工的な清潔さとは別の種類の・・。
そして、明治男たちの有無を言わさぬ重々しさ・・

それにしても、みすゞはいつも寂しくかなしそう。
父は亡くなっているし、母にも十分に甘えてきたわけではなさそうだし。
詩の世界以外では、とうに何かを諦めて黙って生きているように見えました。
母や叔父が喜ぶのならそれで構わない・・というような。
時代も時代ですし、お家事情も少々複雑のようだし・・・
ああいう詩を紡ぎだす感性に、世俗はあまりに辛かろう・・
でも、ただ繊細なだけではなく、さめたリアリストでなくては書けないようにも感じる
可愛らしいだけではない怖さのある詩の数々。
彼女の傍に、彼女を愛し彼女の心を守って自由にさせてやれる、
度量のある大人の男性が居たならばと思うけれど・・。
正祐は、みすゞの心の世界を理解できる側の人だから彼女の凄さもしっかりと受け止められるのですけど、その憧憬の感情では彼女自身を守るまでは無理なのね・・。
彼は若い”坊ちゃん”で弟でまだ大人の男ではないから。
それに衝撃的な事実を知って混乱しているし。
夫は夫で、彼女の世界とはまったく別のものを見ている人間な上に、
どこかが歪んでいるのを自分で知っているのにそれを抑えられないこれまたかなしい男。
彼には母性が必要なんでしょう・・
そんな余裕のないみすゞと一緒になっても二人の間に流れる空虚は広がるばかり。
このあたり、映画では3人とも互いにどうしようもなかったのだ・・というような描かれ方がされていました。
だからなおのことやるせない。
西條八十や、大切な心の友の豊々代が遠くへ行ってしまわなければ。
夫の不実がなかったら。
正祐が弟ではなかったら。
愛娘をおいていかねばならぬほどの絶望と無縁だったら。
でも、やっぱり彼女の心を傷つけずにいることは「誰にもできない」のでしょう。
死が近しいものになったのはいつから・・?

しかし、不幸なばかりの物語かというと決してそうではなく・・
決して破られることのない端整な佇まいと、淡々と美しく静謐な映像と精神世界に
私はすっかり魅せられてしまいました。
とてもとても好きな映画。
それぞれの人間の想いやかなしみや儚さに監督が寄り添っているからこそのあたたかさ、
そんなものが作品のそこかしこで静かに控え目に感じられるから余計に好きなのかもしれません。
ぎりぎりまで抑制された深い感情表現、美しく丹念に撮られた映像と共に心地よく入り込める作品でした。

演じる役者さんたちが、また素晴らしくて。
みすゞの詩の中にある少女性。
そういうものが、その表情、立ち居振る舞いから自然に溢れている田中美里の見事さ!
清廉な魂と、まっすぐだけれど遠いところを見ている瞳を持つみすゞ、たいへんに魅力的でした。
すらりと背の高い立ち姿の綺麗なこと。着物もよくお似合いで。
(親友の小嶺麗奈の着物の首筋も大変に美しくて良かった♪)
杉林の中で幻のように手招きするシーンには、ぞくっときました。
あの姿は、彼岸で正祐を呼ぶみすゞと思います。
この画だけでも、この映画を見た甲斐があったと思えたほど。
田中さんの詩の朗読もとてもよかったです。やさしい声・・

みすゞの母を演じる永嶋暎子、叔父役の中村嘉葎雄がまたよいのです。
互いの間、プロフェッショナルですね〜。うまい。
若い役者をきちんとサポートしつつ、映画の世界を力強くしっかりと支えていて。
永嶋さんの声、とても好きなので心地よかったです。

それから、葛原を演じる寺島進。
うーん、うまい。危うい色気もあるし・・。
そのかなしみを見るとやはりとても責められない・・そんな人間味のある葛原でした。
かなり難しい役だと思うのですけど、うまいわぁ。
この葛原も、拗ねていて・・大人の男にはなりきれないままなのですよね・・。
彼が正祐を妙に好きらしいというあたりもうまかったな。
ああ、なんかよくわかるわ、みたいな。

で、その正祐を演じるのがお目当ての加瀬亮だったのですが・・。
加瀬君、現状の5割増しでますます好きになりました。
もう、どうですかこれ〜。なんですかこれ〜。
だってだって〜。
大正昭和初期の学生さんの姿もほんとによく似合うし、
(昭和の香りのする俳優さん、と「オリヲン座」の留さん役で感じたけれど、明治大正もまったく違和感なしですね♪文学もの、ぜひ演じてほしいです。もし自分が女学校の学生で、あんな旧制高校の学生さんと道ですれ違ったり本屋で出会ったりしたら、ドキドキしてしまうわ〜。ああ、すれ違いたい・・)
今よりももう少し幼く見える表情が”坊ちゃん”そのもの。
「テルちゃん」の「ん」あたりから時間差で漂うおもむき深い情感。
もー久々に細胞全部がよろめきました。
「テルちゃん」!!(惚)
ううう・・・

田中さんとの森の中での息詰まるやりとり、
屋根裏部屋でのオルガンを弾きながらのやりとり・・
テルちゃんを階段の下から見上げる正祐には、こっちの目頭が熱くなるし。
みすゞの詩をひとつひとつ評した手紙のところも、
田中さんとの息がぴったりで素晴らしいシーンになっていました。

まいりました・・・
こんな俳優さんがいたなんて。(また言ってる)

大好きな映画がまたひとつ増えて嬉しいです。

ラストの、硝子のコップに注がれる水のシーン・・・なんて美しい・・
あれはみすゞの心であり、命であり、紡ぎ出された言葉なのでしょうか。

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ベオウルフ (2005年)
1
『BEOWULF & GRENDEL』
2005年 カナダ・イギリス・アイスランド

初見。
なんて悲しい・・・(涙)

ベオウルフって、英国最古の英雄叙事詩だったのですね。
このところ映画情報に疎いどころの話ではなく、ロバート・ゼメキス監督が豪華な役者陣をそろえて映画化したベオウルフ作品が公開中ということさえ知らなかったのですけど。
なんでこちらは未公開なのかしら・・(黒)

派手なアクションのある壮大な英雄譚ファンタジー・・・
などでは全然なく、とても現代的なお話なんでした。
ベオウルフとグレンデル。
悲劇なり・・(涙)

わかりやすく描いてくれているのですけど、例えば物事の多面的な捉え方だとか、正義についてだとか信仰についてだとか・・そういう部分のおさえ方に非常に真剣なものを感じるし、報復の連鎖、暴力の連鎖の哀しみという物語だから、去年見た「ミュンヘン」や「ヒストリー・オブ・バイオレンス」と共通するものもあるなあと。あ、「花よりもなほ」だってそうですね。それぞれアプローチは違うけれど。
英雄の捉え方も、時代と共に変化が必要なのかもしれません・・

理性、良心以外に光となるのは何なのだろう、とはよく考えることですけど・・
やはり、人間は生きている以上いくらでも残酷になれるのだという悲しみを自分自身が自覚するしかないのか・・・

共演は、ステラン・スカルスガルド(♪)、イングヴァール・E・シーグルズソン、サラ・ポーリー他。

b

ところで。
なんというか、長髪バトラーさん・・素敵でした。
似合ってるんですもん長髪。
(みんな髭や髪の毛を可愛く編んでましたね)
ちょっと・・なんとなくあかぬけないよーな、すくすく素直に伸びた若木みたいな感じのする、きわめて好青年リーダーなバトラーさんなのですけど。
(この話の展開の場合、屈折してる男ではダメなのねー)
やーん、やっぱりかっこい♪
ビバ・クラスゴー!カーライルと共演を!!と思うスコテッィシュ・アクセント?も、
少し聞けてにんまり。(なーんて全然違ってたりして)
Mr.strangerと、サムが一番好きだけど、そしてレオニダス(の時の髪型ってどんなだったっけな?)も王者の風格ばっちりでしたけど、でも、こういうワイルドな色気を抑え気味(笑)の好青年もいいわ〜。たまには〜♪
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ローズ・イン・タイドランド
TIDELAND
『TIDELAND』
2005年 イギリス・カナダ

初見。
お、面白い・・・・。
デルの一言にちょっと泣きそうになってしまいましたけど、
次の一瞬には引っ込みました・・^^;
ふふふ。
ファンタジー音痴ですけど、これはすごく面白かったわ。
好き・・。(なんとなく小声)

最低最悪(元ロック・スターらしいパパと、愚かで哀れなママは決めすぎてあっちへいっちゃいますの。やれやれ)でこれ以上ないような悲惨な状況に置かれてるんですけど、腹の据わった達観と逞しく不気味で楽しい想像力を駆使して自分なりの世界をわたっていくジェライザ=ローズ。
干潟のローズ。
人形たちとの楽しいおしゃべり。
一人芝居。
恋・・・のよーなもの。
あらゆるものはそれであってそれではない・・みたいな。
女の子だった人は身に覚えありすぎなのではないでしょーか。

薄っぺらなどーどくを仕込もうなんて気がさらさらないので、いいです。
毒。毒。子どもの持つ、原始的な毒が消されてないのがいい。
泣き笑いでグロテスクで子ども目線のまま(ここがすごい)、あのラスト。
ローズちゃんは逞しく生きていく・・・

ローズを演じるジョデル・フェルランちゃんは何でしょう。天才かしら?
あのバービーちゃんたちの声色、天才??すごいわぁ(感嘆)

子供の頃、「不思議の国のアリス」を好きになれなかったのですけど、
今読んだら面白いのだろーか・・
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オリヲン座からの招待状
2
2007年 日本

京都西陣にある小さな映画館「オリヲン座」。
映画館を守り続けたある男女。
50数年を経て、館はついに閉館の時を迎える・・・

*******************************************************

初見。映画館が恋しい〜と泣いていたこの数ヶ月だったのですけど、
本日ようやくすべりこみセーフで近所の映画館へ行くことができました。
ああ嬉し♪やっぱり映画館はよいですねえ。
あの始まる前のワクワク感が一番好きですわ〜。

今日観ることができた映画は、その映画館が舞台の作品。
原作を読んでいなかったので、とにかくどんな物語が紡がれるのかとそわそわしながら待ってしまいました^^;

過去の主な舞台である昭和30年代。
生まれる前なので親の話や写真で想像するしかない、感覚のつかめない遠い時代なのですけど、リアルタイムで映画館で見てみたかったと思う作品はたくさん(*^^*)
昔の作品がチラリチラリと映るのがとても嬉しかったです。東映の波ざっぱ〜んとか。
なにより、あのリールの独特の音?がなんともいえない気分になってしまうし。
映画の全盛期、きっと人々は身を乗り出し、立ち見もいっぱいで(自分が学生の頃でも立ち見や通路に座り込んでの超満員があったし)、みな食い入るようにして大画面に見入ったのだろうなあ。
映画のポスターや、当時の映画代(大人70円)や、とても立派な映写機、重そうなフィルムを自転車で隣の上映館まで借りにいって自分のところでかけるシーンなど、興味深かったです。
きちんと掃除している感じがする映画館の階段の手すりにはとっても郷愁を覚えました。

映画のポイントにもなっている「無法松の一生」の吉岡未亡人を想う松五郎の気持ちと、自分を拾ってくれた正藏の妻トヨを想う留吉の気持ちが重なるような展開に、映画が斜陽となっていった時代が並行していくのですけど、留吉の想いは、映画そのものよりもトヨへの想いの方が何倍も強かったよう(に見えた)。最初の入りかたで、もっと「俺はシャシンが好きで好きでたまらない」というのが全面に出てくるのかしらと勝手に思っていたので、ちょっと意外な感じがしました。いかにも映画好きのお客さん、みたいな人も画にあまり出てこなかったし。

でも、この作品、好きですわ〜。
いろんなニュアンスを持つ秘めた想いはもちろんのこと、例えば映写室にいる男たちのシーンのあとの、立葵の咲き具合を見ている(違ったかな?)可愛らしいトヨ。
ずっと夫が削ってくれていた鰹節を自分が削りながら、泣いてしまうトヨ。
ほんまにあそこは哀しくて哀しくて寂しくて・・・(涙)
トヨが隠したもう一枚の写真はどうなったのかしら。
すごく好きなシーンは、トヨが自転車を乗りまわすシーン。
「うちがさらのを買うたげる」って・・・。

留吉を演じる加瀬君がまたとってもよいんですねえ。
「おおきに」「すんません」ばっかりなんですけど。
加瀬君は、出てきた瞬間になぜか(あ、昭和の男だ)と思うところがありました。
昭和の香りのする俳優さん。手をゆっくり握り返すところも良かったなー。
こんな風情では、痴漢に間違われる役なんて可哀相で見ていられないかも・・(ToT)

宇崎竜童もすごく良かったし、現在を演じる原田芳雄と中原ひとみもとてもよかった。二人の台詞がこれまたほんとに・・(涙)

「あの頃私たちを結びつけていたのは何だったと思う?」と問う良枝(樋口可南子)に、
祐次(田口トモロヲ)は「不幸だ」と答えるけれど、(違うやん、押しつぶされて泥まみれになりそうなのを必死に守ろうとしてたお互いの綺麗な心やん!)とスクリーンに向かって叫んでおりましたわ、私・・^^;
美しい心、美しい気遣い。
そういう愛情が小さな映画館で生きていて救われた人間(二組の男女)がいたという話かなあと・・。

久々の映画館、とにかく嬉しかったです。
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昨日・今日・明日
1
『IERI, OGGI, DOMANI』
1963年 イタリア・アメリカ

初見。ヴィットリオ・デ・シーカ監督。製作はカルロ・ポンティですって(涙)
ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニ共演の3話からなるオムニバス。
マストロヤンニはもちろん良いのですけど・・

女神!ソフィア・ローレン!!素敵〜♪ぴかぴか

いやぁ、ほんまに大地の女神のよう。
なんて美しい・・・
なんて気持ちのよい笑顔!

【ナポリのアデリーナ】、【ミラノのアンナ】、【ローマのマーラ】。
これぞイタリアのおかん(いつもおなかの大きいアデリーナの、あのナポリの街並みの堂々たる歩き方!喋り方!笑い方!泣き方!)、半端でない資産家のマダム(うまい!高慢で冷酷で身勝手で憎らしい!)、高級娼婦がそれぞれの役ですけど、それはもうどれも違ってどれも美しいんですねえ。ゴージャス。
なかでも私が一番好きになってしまったお話は【ローマのマーラ】。
マーラったらなーんて魅力的な女性かしら。
朗らかで楽しくて、なにより心が綺麗♪
そして、すこぶる健康的!
マーラを思い出したら、3日はニコニコできそうです。

神学校の学生である孫を持つ隣家のお祖母ちゃん。
最初はマーラのことを思い切り偏見の目で見ていて、やれ風紀を乱して汚らわしいだの追い出してやるだの散々強気でぶちまけていたものの、彼女にイカレてしまった孫の反発に遭い愕然。
孫が心配で心配で、ついにマーラの前で泣いてしまうんですねえ。
それを見たマーラの、まぁ可愛くて賢くて粋なこと♪いい女!!
とってもいいお話でした。
お金持ちのボンでなんだか変てこなマストロヤンニがまた可笑し〜(笑)

1これはいつ頃のソフィア・ローレンなのかしらん。
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