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イーサンて
なんとなーくイーサン・ホーク出演映画を二本続けて鑑賞しました。
『デイブレイカー』と『その土曜日、7時58分』。
それでわかったこと。

イーサンて、ダメ男だとものすごく輝くのねっき

も、感心しました(嬉)
『いまを生きる』から始まって、『恋人までのディスタンス』までは色々映画館で観ましたけど、
自分の中では、”優男、ハンサムだけど個性薄”というイメージだったから。(悪口ではなくて。苦手なら観ないし)
いつの間にこんなダメ男のプロフェッショナルになられたんでしょう♪



『デイブレイカー』は着想の面白いB級SF映画で、主役のイーサンは吸血鬼の血液学者。
元人間だった時の気持ちを忘れない一見真っ当で繊細な男なんですけど、まー、そのおかげで周囲には迷惑をかけまくっているのです。
ヘタレで愚痴っぽく、何かっちゅーと「フランキ〜〜!!」(←弟)と助けを呼ぶし。そのくせ、弟が倒したゾンビを見て(うえぇ〜)っと心底嫌そうな顔してどっか行っちゃうという。この我儘野郎(笑)
「もー気分悪くなったから寝る」とか勝手に拗ねて、自分じゃ絶対に部屋の掃除してなさそう。
あとをつけられてはウィレム・デフォーに迷惑かけまくり、こんなもん飲めるか!と弟からのプレゼントである人血ボトルを叩き割り(世の中人血不足で大変な時なんですのに!)、ほとんど血を飲んでないせいでダウン寸前、大事な話をしてるときに気もそぞろで「あなたに構ってばっかりいられないのよ!」と一喝されて結局彼女の血を飲ませてもらうという、ま〜あ世話のやける青臭い主人公(笑)
そんなダメ男を、イーサンは哀愁漂わせながらしっかりきっちり演じておりました(嬉)
また、あのお顔にそれがよく似合うのね(笑)
個人的には、吸血鬼の時の目の方が好きだわ。共演は、デフォー以外にサム・ニールも。



『その土曜日、7時58分』は、なんとシドニー・ルメット監督作品でした。面白かった!
邦題は微妙ですけど、興味をそそられるタイトルではあるかなぁ。
原題は『BEFORE THE DEVIL KNOWS YOU'RE DEAD』で、まさにそれがグっと迫ってくる展開。
マリサ・トメイが妙に魅力的。
そんなこと大昔からどこの家にも多かれ少なかれあるよ…と、フィリップ・シーモア・ホフマン扮する兄貴の肩をとんとんしたくなるお話なんですけど、ラストの父(アルバート・フィニー)の表情はしばし胸にやき付きます。
そうか、そこまでやるか…。

俳優たちの演技合戦も見事なんですけど、その中で堂々とダメ男(この映画、みんなダメ男とも言えるんですけど)として光り輝いていたイーサン、ええ感じでした。
終始落ち着きのない小者感といい、無責任な優しさ加減といい、なにもかもが中途半端な甘ったれぶりといい…^^;
ほんとにイーサン自身がダメな野郎なんじゃないかしら…と思ってしまうほど。
兄貴に本気でどやしつけられて、「ごめん。オレがすべてをダメにした」というときの顔、良かったわ。

『ガタカ』のイーサンが一番好きだったけど、これからはダメ男をやってるときのイーサンにも注目しよう♪


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SMILEY'S PEOPLE


『スマイリーと仲間たち』
ジョン・ル・カレ著

ふぅ〜…。ついに読了。なんというか、遠い目になるわぁ…

11月に半分読んで、その後やはり読み終えるのが惜しくて(今作に限っては、ひっかかりなくどんどん読めてしまうし!)新幹線に乗ったときだけ…という決まりを作ったせいで、年を越してしまいました。
はぁ〜。ついに終わってしまった…
ル・カレ作品はいつもそうですけど、原題があとになってじわ〜っと沁みてきます。
まさに「SMILEY'S PEOPLE」。それ以外にない。

相変わらずの人間描写の素晴らしさに、のめり込みました。さらに、
「元気でな、ジョージ。達者で」
これを言うのが、エスタヘイスなんですわー。私、嬉しかった。も、エスタヘイス、大活躍です。
彼は、ギラム同様ル・カレに愛されてるキャラクターだと思うわ〜
『ティンカー〜』の時からずっと他人と思えない部分がある。
そして我らがギラムですが、彼は、残り200ページを切ったところで突如現れました。
「積年の友であり、師」であるスマイリーが思い出すという形で。(しかも、スマイリー、ギラムで頭いっぱいて)
そこからは、躍動感に満ち溢れます(嬉)
『ティンカー〜』時に40だった彼は、まさに男盛り後半の50に手が届く年齢になっていてパリ在住(左遷組だが元気)。
相変わらず、ほっそりして若々しく男前だけれども、さすがに大学生に見えるようだった昔とは違う。
しかし、離婚後フランス人の可愛い奥さんをもらって、もうすぐパパになる…という私生活は順風満帆のよう>笑
ギラムは登場した時から常にきちんと女の匂いを感じる男。今度はきっとうまくいくでしょう♪
本当に、ギラムほど健全な光に包まれている人物もいないという感じ。作者も書いてて楽しそう。

オットー、キーロフ、クレッチマー、そしてオストラコーワ。アレクサンドラ。みな相当に個性的でした。
さらにグリゴーリエフの造形!彼を通してカーラという人間の人間らしさが浮き彫りになるんですけど。
フットワーク軽く、自らの脚で、見識で、カーラに対峙すべく思い悩みながら奔走するスマイリー。
スマイリーは、つまりはいにしえの大英帝国そのものなのね…
表裏一体でもある二人の再会と、周囲の感情の描写がたまらない。読み終えるのが惜しい。でも止まらない。

このラストの情感こそは読書の醍醐味ですわ…
そして、この長きに渡った物語の最後にスマイリーと共にあり、彼を見守り、共に去るのはやはりギラムでした。

「私はただの怒れる市民です」「国家とはマイノリティの集合体です」というル・カレ。彼の作品は、まだまだある。次は『リトル・ドラマー・ガール』を読まなくちゃ。


それ以外の感想 | comments(0) | -
変態村


『CALVAIRE』 2004年 ベルギー、フランス、ルクセンブルク

初見。なんだか変わった映画でした。

邦題はおまぬけな感じですが、原題は「受難」「苦悩」などの意味があるそうで。
確かに、まさに受難の物語だった…
私、不謹慎にも見ながら何度も ブハっ とふき出してしまったんですけど、
何と言うか、エキセントリックな阿鼻叫喚の変態ワールドとかそういうんではなくて
奇妙にのどか、不思議で可笑しい(笑ったらダメなような気もするんですけど笑ってしまう)静か〜な印象の映画。
西欧圏、キリスト教についてなど詳しければもっといろいろわかるのかしら…

そもそもはこの人を見たかったんですけど。



先日見た、ガンブランが素敵だった『潜入』で、ガンブランの部下役で出てらしたんですけど、
クマゴロウみたいな髭面が邪魔をして(誰だっけな〜、でも知ってるな〜、この眼は知ってるのよ〜)と
3日ほど考えて(ヒマか)やっと思い出したわけです。

そう、彼は「ポーラX」のティボーだ!!

ティボーは、やはり目がいいのです。独特。「ポーラX」の時は、その物語の不穏さを煽っていたし。
『潜入』では、どこか頼りになるのかならないのかわからないような、ちょっと揺らいでるような相手に負けちゃってるような困ってる眼でした。

今回は、ごく普通の好青年。
好青年なのに(だから?)、彼は行くとこ行くとこで相手に欲情されちゃうのです。
慰問先の老人ホームでおばあちゃんに。あるいは、ホームの職員の熟年マダムに。いつも、静かに断るんですけど。
好かれるのを通り越して、みんなが彼を独占しようとする。愛を強要する。しかも、彼の意思に関係なく。
そういう彼の受難が、閉鎖的かつ奇妙な村で一気に爆発して、そして…という話。

人々は彼を勝手に自分の願望を押し付ける対象にするだけで、彼自身のことなんかてんで構っちゃいないのです。
彼はやっぱり聖人なのかしらん??閉塞空間に捧げられた聖なる生贄??
性なんか超越した存在にされ、泣きながら磔にされて、最後にはすべてを受け入れて…というわけでもないでしょうが、死にゆく狂人の望みの通りに「愛していたよ」と言うんですもの。

やっぱり、笑っちゃまずかったのか?
でも、変なんだもの。あのダンスはいったい!?いまだかつて見たことのないダンス。
見知らぬ土地のペンションで巻き込まれる理不尽な事件と聖人の受難が融合した、ホラー扱いなんだけれどもホラーではない、なぜか笑ってしまう変な映画。

説明にならないぜ。


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ル・ミリオン


『LE MILLION』 1931年 フランス

初見。このポスター、とっても素敵♪
ルネ・クレール監督のドタバタ喜劇でしたが、導入部の感じが なんともこうたまらないのです(嬉)
最後は笑顔の大団円。
オペラ座の舞台の男女(これがまた可笑しい)の歌に合わせて、
セットの影に隠れたミシェルとベアトリスが少しずつ仲直りしていくシーンが一番好きかも。

 ここから少しずつ笑顔に♪


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戦争より愛のカンケイ<未>


『LE NOM DES GENS』 2010年 フランス

初見。めちゃくちゃ久しぶりの私的ガンブラン祭第12弾!!
あぁ、ガンブラン、お久しゅうございます<(_ _)>
再会が嬉しすぎて画像も思わず特大に♪
ガンブラン、以前よりも右目が女性的…?(まつ毛のせいかしら)
でも、佇まいの素敵さは相変わらずハート
久々にガリスに会いたい〜

この映画、まったく知らなかったのですけど、見ることができてほんと良かった。佳品でした。
レンタル店、ありがとう!!
そして、ガンブラン目当てだったので、作品選びが素晴らしいガンブランにも深く御礼を。
しかし、これが未公開だなんて…
しかも某サイトの映画ジャンル、エロティックて…(呆)
ジャンル分けした人、作品を見てないのね…

原題は、「人々の名前」というような意味のよう。
そう、名前。
名前で出自が、個々に受け継がれる先代からの歴史がみえる。あるいは黙って異国に溶けこむ自己防衛のすべになる。
それでも時折、思いがけず容赦なく甦るさまざまな過去。
愛はそれを包み込もうとするけれど、本人が思っている以上に古傷は深く生々しいのだ。
同時に包み込もうとする周囲の傷もまた増えていく…。
傷を静かに癒すものとはなんだろうか。バイアのパパの心が映画の良心…


今回のガンブランは、フランス獣疫局の職員さん(死んだ動物が専門の獣医)なんですけど、彼が恋する破天荒な女神・バイアが素晴らしいです。
破壊的で合理的で愛に満ち溢れた、誇り高き規格外の心美しき人というのかなあ…。
ガンブランが愛おしさのあまり思わずバイアにキスするとき、(だよね、だよね、ガンブラン、そうだよね〜、だよね〜〜!!!)と、見ているこちらも完全に気持ちが彼に同化してしまってる感じ。
彼女の精神そのもののように光り輝く身体も本当にきれい。柔らかそうですべすべ。頬ずりしたくなる赤ちゃんの肌みたい。なんというか、見ていて晴れ晴れとした気分になったわ♪

「記憶する義務とはなんでしょう」
「なぜ死だけを記録するのですか?もしも殺されたのが僕で、毎日ここを通るたび恐怖を思い出すとしたら、いい気分はしません。どうせ思い出すならクリームを食べた日とかがいい。”子供たちは初めてここでクリームを食べた”とか。」
「的外れです。クリームの話ではなく強制移送の話です」

このやりとりがあとでじわーっと効いてくる展開。
個人の歴史の記憶は、教科書の歴史ではないのだ。的は外れていなかった。
この難しい題材をこんなふうにユーモアたっぷりに描ける仏国ってやはり大人の国なんだと思った次第です。
(ちなみに主題から外れた部分で二か所気になる点があった。ひとつは笑って終わりだけど、ひとつは困る)


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宇宙人ポール


『PAUL』 2010年 アメリカ

初見。うわ、なんだこりゃ〜(笑)素晴らしい〜(嬉)好き好き〜♪

のっけ、バック・トゥー・ザ・フューチャーの始まりによく似てる?なんて思ったんですが、
他にもさまざまな作品の名シーンや某映画の裏事情などなど(笑)過去の映画へのオマージュが楽しくて。
ああ、大好きなんだなというのがわかる温かさがいいんだわ〜。
さらに、脚本(兼主演)のお二人のイギリス人らしい皮肉の利かせ方はうまいわ、脇役はいちいち可笑しいわ…(あの新人捜査官のふたり、怪我だけで「くそー」とか言いながらヨロヨロ出てきてほしかった)
愛情友情がいっぱいで、ついでに知らぬ間に3回も涙がふき出す始末でまいったぜ。
男前なポールの声、『50/50』でも素敵だったセス・ローゲンがやってはったのね♪
ああ、面白かった。もっかい見てから返そーっと。


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愛と宿命の泉


『JEAN DE FLORETTE』『MANON DES SOURCES』 1986年 フランス

初見。懐かしいこのエマニュエル・ベアールの図。

映画に夢中だった頃に公開された作品なのに、邦題に引いて見ないままだった…のを、フと思い出してついに鑑賞しました。いやぁ、面白かった〜。4時間余にわたるお話なのに、ちっとも長く感じませんでした。

第一部『フロレット家のジャン』。第二部『泉のマノン』。
古今東西、畑のあるところには大なり小なり必ず水争いがある…。
そして人間は生きている限り愛憎の感情から逃げられない。
生きるよろこび、生きる哀しみ、運命の皮肉。因果応報。

第一部を見てびっくりしたのは、ダニエル・オートゥイユが若い!(そりゃ25年も前だもの)
そしてうまい!そして魅力的だ!ということ。



白馬のひともやっぱり若い。(顔、細い!それに、やっぱり魅力的)



さらに第一部、第二部を通してモンタンにメロメロヤッタvDocomo80






モンタンが主人公なんですね〜。
モンタン、素晴らしいです(T_T)
セザールのためにわたしも祈りました。


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(500)日のサマー


『(500) DAYS OF SUMMER』 2009年 アメリカ

初見。『50/50』が良かったのでJoseph Gordon-Levitt目当てに借りました。

あらら、可愛いお二人さん。
男の子のイタいところ、気をつかうところ、日々のさまざまな妄想に建築について喋っているときの魅力的な表情、そして相手に戸惑いっぱなしなところも、あぁ、ねぇ…。
おなじく、女の子の表情、台詞、相手の何気ない言葉を受けての微妙な変化、相手を無視するところ、腹を立てるところ、一見突拍子のなさそうな行動もろもろも、あぁ、ねぇ…。
男、女に限らず、だよなあ。
主人公のように自分の恋愛について友達にすぐ話す人もいれば、まったく話さない人もいるし。
(彼の妹ちゃんは、あれはキックアスの女の子かしらん?)
人それぞれいろいろあるし、映画の台詞通りのこともあれば、ぜんぜん違うこともありで。
趣味が合う合わないなんて実はあまり関係なくて、うまくいくときはいくし、だめなときはどうしてもだめなんじゃないかなあ。本人たちのせい以外のときだってある…

なんにしても、恋をしてるときって悦びも辛さも普段の数倍、濃密に味わえるもの。
可愛い二人各々の未来に幸あれ〜ハートと願うばかりでしたわ。
役者さんたち、みなうまかった〜(嬉)



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魔術



『BUNGO 日本文学シネマ 魔 術』 2010年 日本

初見。先日の太宰に引き続き、今回は芥川の短編『魔術』(大正9年作)。
ちょっと面白い脚本で、小道具や音楽、CGの演出も楽しかった。
ニヤリとさせられ、また少しだけひんやりとなるような、そーだなあ、
怪談とまではいかないけれど、どこか不思議で不気味な味わいが良いなと。

『ニセ札』でかなり惹かれた三浦誠己さんと村上淳さんが出てらしたのですけど、いやぁ、さすが♪
この作品は、三浦・村上ご両人が緩急つけて漂わせる
気味の悪い狂気を孕んだような妖気と色気に尽きます(喜)



どんな感じかというと、
たとえばそれぞれが清順監督の『ツィゴイネルワイゼン』のワンシーンのなかにいても
めちゃめちゃ自然であろうとなあという感じの魔。毒。(嬉)
そばでモガなおかっぱの大楠道代に微笑んでいてほしいです。ケケケ、という感じで。



だいたい大正と言われても二人はちっとも違和感がないし。
そのまま、久生十蘭の世界も演じてもらいたいと思ってしまいました。

二人の大人向けの妖気でしっかりと日本文学な逢魔が時に酔える30分・・・
久々にあっちとこっちの境を自由にいききしてるひとたちを見ました。

三浦さん、「リンダリンダリンダ」で香椎由宇の元カレを演じていたんですね〜。
そういえば、なんかちょっとヤバい雰囲気があったっけ…(T_T)
そんな男はやめといたほうが…、危ないよ、みたいな。
こちらでは散々凄みと毒気をまきちらし、
最後になって清廉な好青年的風情をちらと見せるというクセモノっぷり。
か、かっこいい……

加瀬くんが出ている『海炭市叙景』というオムニバス映画に、
三浦さんは村上さんと一緒に出ているみたい。公開日を調べておかねば。
 


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ツィゴイネルワイゼン
1
『ツィゴイネルワイゼン』
1980年 日本

監督:鈴木清順


うわぁ、面白い幻想譚。
何が本当なのか、時間の流れはどうなっているのか、そんなことはどうでもよいお話。
退廃的なそのエロティシズムは・・やっぱり変(笑)

サラサーテのつぶやき・・
骨が赤いんですって・・・
「だめじゃないか」
腐りかけがいいんだ・・
春先のアレルギー・・
真っ赤な舌が目玉に・・・
うなぎの生肝を肺病の夫に・・・
もう後にはひけませんわね・・
夢の続きを盗った・・
みんな死んでるのか・・・???

うへぇ・・となりつつも、どっぷり非日常でいいですわー。
ロケ地も、逢魔が時な情趣に満ちていて不条理さを煽っているよう。

内田百里良垉ぬだけれど妙に惹かれる短編『サラサーテの盤』を元にしてると知ってから長年見たいと思っていたのですけど、レンタルでなかなか見つけられず随分と探しました。うーん、DVDになっていたとは。

都落ちした訳あり芸者で山陰の良家の子女で幽霊にもなってしまう大谷直子の、白い腕と白い肩と白い胸と横顔のシルエットがとても綺麗。時々ぞっとさせる冷たい声。
こんにゃくを必死にちぎる異様な姿。ぶちまけられる大量のこんにゃく・・
大楠道代の微笑み。黒々としたモガなおかっぱ。
切れ長な美しい眼と真っ赤な舌と真っ赤な唇。
水蜜桃でべったりさせたままの両手の指・・・(う・・早く拭いて)
藤田敏八の声が好き。いかにも士官学校独逸語教授。額の皺とちょっと顔色の悪い目元。鋭く光る眼。
原田芳雄は、時々びっくりするほど男前!!この放浪癖のある中砂にぴったり。いやー酷い男だこと(笑)「中砂糺」という表札の字がとてもよかったわ。

奇妙で不気味で可笑しくて哀しい、不可思議なファンタジー。
あの短編がこんなふうになるなんて。
『陽炎座』も借りてみなくては。

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