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ザ・トレンチ 塹壕
z
『THE TRENCH』
1999年 イギリス

初見。ダニエル・クレイグ祭引き続き開催中にて鑑賞。
今回のダニエル氏は、第一次大戦のイギリス軍兵士でした。
(ボンド目当てで見ていたら、キリアン・マーフィも出演していました!そろそろキトゥンが来ますね〜♪彼は、小さな役でもいつもどこか印象的ですねー)

トレンチコート発祥の舞台である塹壕。
私も今期かなりの頻度で黒のトレンチ着てますけど、
もともとは長引く塹壕戦での防寒が目的の軍用コートだったんですよね。
リングのとこには、手榴弾ひっかけるんだとか・・(涙)
物語は、1916年夏に始まった「ソンムの戦い」前夜を描いていました。
この戦いでは、開始僅か2時間で6万もの若い兵士が亡くなったそうです。

地下に掘られた、迷子になりそうなほど長い迷路のような塹壕。
フランス・ソンム川流域の地でドイツ戦線突破のための最前線を守る第C中隊。

ほぼ、土嚢が高く積まれた閉塞感のある前線壕の中だけの密室劇のような感じで進むお話なのですけど、攻撃命令を待ちながら文句言い言いトイレ用の穴なんか掘ってる彼等はほとんどが初々しい十代の新兵ばかり。
戦いがどんなものかも知らない学生然とした姿は、自分の息子か弟にしか見えません。
変にドラマティックにするでもなく、熱い友情で押しまくるでもなく、温かい兄弟愛はあったけれど、とにかく人間らしいごく普通の彼等の感情の動きが淡々と描かれていました。
兵士たちの会話の中に、NO MAN'S LANDだとか、ENEMY LINES、BAND OF BROTHERSなどといった言葉も出てきていたように思います。
ドイツ憎し!というような演出はなく(ドイツもこの大戦中はレマルクの「西部戦線異状なし」な状況があったのですものね。)、むしろ同じ英国軍の上層部のえげつなさをチラリと皮肉るかたち・・。
怖い怖い・・と半分泣きながら塹壕から出て、戦闘経験もないのに第一陣としての責務を果たすべく鉄条網の向こうの見えない敵に向かって走っていく若者たち。
ただただ戦争の悲惨さ、哀しさが滲む静かな物語です。

ちなみにボンドの役は、ビシーっと怖い軍曹。(似合いすぎ)
でも、直属の上司である中尉は、スコットランドの文学青年で前線に志願なんてしていない優しく穏やかな戦場に不向きの男。まさか戦いたくないとも言えず、お酒の力を借りがち・・
ボンドは、それを見ても軽蔑などせずに「飲酒を責める気はありません。人は人です。力になれることはありますか?」なんて言う人間の弱さを知っている男なのです。
鬼っぽいのも、士気が乱れて統率力を欠くと困るのと、新兵たちをできるだけ守ってやりたいため。なんというか、ひじょうに頼りがいのあるタフな男で、父性たっぷりでした。
奥さんの手作りジャムを食べながら、見えてきた自分たちの絶望的な戦況を思って独り泣きたくなるのを堪えてるシーンなどは、思い切り妻の気持ちになってしまった(涙)
軍曹は、誰に宛ててのものなのか手紙を書いていたけれど、届いたのだろうか・・。

雑談 | comments(0) | trackbacks(1)
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| - | 2007/01/18 10:55 PM