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最初の人間


『LE PREMIER HOMME』 2011年 フランス・アルジェリア・イタリア

もちろん、ガンブランを目当てに借りました。初見。

”モノを書く者は、決して死者の高みに至らない”
”俗論はこう言うでしょう。流血だけが歴史を前進させる、と。だが、作家の義務とは歴史を作る側ではなく生きる側に身を置くことです。私は固く信じます。アラブ人とフランス人が共存できることを。自由と平等な人々による共存こそが現在での唯一の解決策です”
”小説のなかにこそ真実がある。ロシアはトルストイやドストエフスキーの中にある”
”いいかね、過ちとは革命のことではなく被抑圧者が革命を諦めることだ。抑圧者の暴力が被抑圧者を生む”

”最初の入植者が来た年を?”
”1848年ですね”
”ほとんど男ばかりだった。女は用心深いが男はね。革命分子も生まれますよ”
”当時のものは(残っていますか)?”
”ここの出身ならわかるでしょう?壊して作り直す。未来を信じ、あとは忘れる。私は残りますよ。最後までね。何があろうとここでくたばる。パリの人にはわかるまい。でもそれを理解できる人間がいる”
”アラブ人”
”そう。理解できるようにできている。我々同様愚かで粗野だが、同じ血が流れている。もう少し殺し合ったり苦しめあったりすればお互い人間として暮らせる”

”分裂でなく団結せよ。しかしテロには反対だ。私は正義を信じる”


静謐さと内省と過酷な現実と現代。
カミュの死後に発表された未完の遺作「最初の人間」(ぜんぜん知らなかった)の映画化作品だそうで、
コルムリ(カミュ)に扮するガンブランと共にいろいろな言葉を咀嚼しつつ、またあれこれ考え込みつつ鑑賞しました。

が。

最後の最後になって、(え?)と。なんというか、そこだけ違和感を感じるというか。
今までの文脈とそこだけまったくベクトルが違わない??とびっくりして、突如置いてけぼりになったのでした。
友人に話したら、すぐに「もし母を傷つけたら私は君たちの敵だ、ってとこ?」と返事が。
そうです。そこです。
でも、アホだからその違和感がどういうものかを説明できない…
友人は、「なんとなくわかるよ。たぶんあたしがハンナ・アーレントの演説に感じた違和感に通じるものがあるような気がする」と言ってくれたんですけど、私がハンナ・アーレントを見てないから話にならんという(ダメダメ)

原作を読んで、この台詞がどういう文脈のなかで語られているものなのか確認してみなくっちゃ。




 
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