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パフューム ある人殺しの物語
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『PERFUME: THE STORY OF A MURDERER』
2006年ドイツ・フランス・スペイン

初見。フランス語じゃないのですね・・。
随分前に、原作を立ち読みしようとして挫折したのですけど。どんな展開かわからない分、ラストまでしっかり見入ってしまいました。
見終わってから、監督はどうイマジネーションをぶっとばしていったのかしら・・と逆にものすごく原作が気になって気になって。
【以下、ネタバレするかも】

*************************************************************

18世紀のパリ。
お世辞にも清潔とは言えないセーヌ河岸の魚市場。
うへー、なんとまあ強烈な泥濘だこと!
さばかれた魚の頭や内臓が無造作に捨てられ腐臭を放つ道端。
ここで産み落とされた一人の男の子は、まずここの香りを思い切り吸い込んで肺呼吸を始めるんですね・・。なんともいえぬシーン。
ジャン=バティスト・グルヌイユ。
そう名づけられた坊やは、類稀な嗅覚を持つ人間だった・・。

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グロテスクな描写もありますけど、力強さや美しさも際立っていました。
汚泥、蛆、湿った草木、蛙の卵がゆれる水。
人々の黒ずんだ洋服と身体。
鮮やかな色彩の花々、果物、白く若々しい皮膚や髪・・。
ハンカチに一滴垂らされる上流階級の人間が夢中になる香り。
ゆっくりと抽出されるエキス・・・。
風のごとく流麗なカメラワークと音楽が、観ているこちらの五感を自然に刺激してくれました。

若い赤毛の女の香り・・(彼女を演じた女優さんの目元ってビノシュっぽい)
若々しい彼女の肌に鼻を近づけ、何度も何度も撫でさすって懸命に匂いを嗅ぐグルヌイユ。(思わず一緒に鼻をひくひくさせていたかもしれない私。)
腐臭悪臭以外で初めて嗅いだえもいわれぬ匂い・・
その匂いを再現し保存したいがために彼は香水調合師に弟子入りすることになるわけですが・・
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彼のにおいへの貪欲さはちょっと尋常でなく、なんとも滑稽で哀れで・・
感情移入できるような人物にはされていなくて、つまり人間くささがゼロなので、あ、うーん・・困ったな・・という感じ。
彼は天才的な嗅覚のもちぬしだけれど、大きく何かが欠落しているんですよね。
内容が内容なのに、ユーモアも散りばめられていてちょっと笑ってしまいましたが。グルヌイユのズレっぷりもだし、公爵のすきっ歯や双子のファニーなお顔、あれやこれや・・。シャイニングなお庭はもっと違うのも見てみたかったけれど・・

これぞ映画にしかできぬ演出!と目を見張る饗宴。
もう単純に(おー!やった!!)と。(ついでに撮影現場も気になりました)
肝心の芳香は想像がつかず、どーにももどかしく(私にも嗅がせて〜)と切望しましたわ。

体臭と共に生まれながらに自分にないものを知って絶望したグルヌイユは、自分が決して存在できない世界に身を捧げたのでしょうか。



グルヌイユを演じたベン・ウィショー。
私は初めて見る俳優さんでしたが、目がとてもいいですね。今まで見たことないようなこの主人公にぴったりでした。あの細い足。
ダスティン・ホフマンとアラン・リックマンは手堅く脇を固めてくれていてよかったです。
ダスティン・ホフマンやりすぎずに演じていて、白塗りで楽しそうでしたわ〜。
リックマンは渋い・・。
そしてジョン・ハートのナレーションがまたよいのよねえ。
レイチェル・ハード=ウッドはお人形のよう・・

エンドクレジットを見ていたらサイモン・ラトルの名が!
てことはベルリン・フィルの演奏だったわけですね♪
(↑公式サイトにもありました^^;)
これ、好きな映画でした。

お財布忘れて(サザエさんか)パンフレット買えなかったのが残念。
また仕事帰りにでも・・
映画感想 | comments(12) | trackbacks(4)
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Comments
武田さん、こんにちは!
久々にTBが届いて、すっきり嬉しい朝です。

気がついたら、カメラワークと音楽に心地良く(見たくない画もあるけど^^;)酔わされて、
2時間半後、ぽんと客席に放り出されて、暫く身も心も呆然と動けなかったです。
感想を書くのも難しかったですが、武田さんの感想から、同じような受け止め方を感じて、やっぱり嬉しいです。

ベンくん、『レイヤーケーキ』に出てたそうですよ。
それに『I'm Not There』にも。また楽しみが増えましたわ。
Posted by 悠雅 | 2007/03/04 9:41 AM

悠雅さま、こんばんは〜♪
今日はすっかり春(初夏?)の陽気でしたね〜。
ハーックショーイッ

さてさて、よかったです〜。今日はTBの機嫌がよかったみたいで・・
>2時間半後、ぽんと客席に放り出されて、暫く身も心も呆然と動けなかったです。
そうそう!そうなんですよね♪
私もすっかり呆然となってしまって、なんとも奇妙な心持で座り込んでおりました。
不思議な映画ですよね。この形容しがたい気持ちをどう書いたら・・と私も困ってしまいましたが、よかったです。あんまり悠雅さまとズレまくっていなくて^^;

それにしましても、え〜〜!?
ベン君たら「レイヤー・ケーキ」に出ていたんですか!!
きゃー、恥ずかしいっ 私ったら「初めて見る俳優さん」とか書いてますしっ 全然覚えていませんでした。いったい、どの役だったのかしらん。ダニボンと、好色モーガン@ウェールズの山と、シエナ・ミラーしか見ていなかったのがよ〜くわかりました^^;

『I'm Not There』にご出演ですか!!きゃー♪それはますます嬉しいし、楽しみですね♪
映画ってやっぱりいいですねぇ(#^^#)
素敵な情報をありがとうございました。
Posted by 武田>悠雅さま♪ | 2007/03/04 10:13 PM

武田さん おはようございます!
そうそう!始めの赤毛の人、ジュリエット・ビノシュに似てました!
ローラ役の女優さん、キレイでしたねぇ。
彼女まだ17歳だとか・・・これからが楽しみです!
私もこれって、フランス映画だと思って観たんですが、最初に字幕翻訳が戸田奈津子さんとあったので、英語なんだぁ〜って。。。
フランス語のほうがやはり舞台がフランスだし、良かったのにね!
Posted by なぎさ | 2007/03/08 8:52 AM

武田さま、こんにちは〜。TBがまたダメでしたわ、夕方なのに!
なぎささまも書いておられますけど、ホンマ、ビノシュにそっくり!でした。
英語ってのも不思議な感じで・・。役者さんが英米の方だからでしょうかね?
まぁ『マリー・アントワネット』もそうだったけどあれはハリウッド映画だし。
おフランス語(聴き取りもしゃべりも全くできませんが)の方がよかったですよね、と全てなぎささまと同意見です(笑)
ではでは、また来ますね。
Posted by 真紅 | 2007/03/08 5:24 PM

なぎささま、こんばんは〜♪
TBとコメントをいただき、ありがとうございます。
そうか!そういえば、最初に字幕翻訳戸田奈津子さん、って出てきましたよね。香水だしセーヌだし、やっぱりフランス語のほうがよりしっくりきそうですよね〜。ジョン・ハートのナレーションは、あれはれですごく気に入ってしまったんですけど・・^^;
あ、やっぱりビノシュに似てますよね♪
(やや?ビノシュの娘さん?)なんて思ってしまったほどです。目元がそっくりでしたよね〜。ローラ役の綺麗な女優さんは、17歳ですか!まぁ。お名前覚えておかなくては・・。
たまには、こういう映画らしい壮大さ?を持った、イマジネーション大爆発の映画、いいですね♪
Posted by 武田>なぎささま♪ | 2007/03/08 9:36 PM

真紅さま、こんばんは〜♪
今宵は・・・どうもご機嫌斜めみたいです〜。どうも、扱い難いです・・。お手数おかけしてしまって・・。

「マリーアントワネット」はハリウッド映画なんですね!ソフィア・コッポラだからそうに決まってますね・・。
あ、せっかく教えていただいた「リトル・ミス・サンシャイン」、時間が夜の一回上映のみで泣く泣く諦めました・・。今月はあといくつ観に行けるか・・とそんなことばっかり考えている年度末です^^;
Posted by 武田>真紅さま♪ | 2007/03/08 9:39 PM

武田さま、コメントとTBありがとうございました♪

>風のごとく流麗なカメラワークと音楽

素敵な表現ですね〜☆
ほんとに香りを表現したい場面では映像が止まって、
風が香りを運んでくるような雰囲気を作り出していましたね。
小説は読んでいませんが、映画にしか出来ない世界を
見せてもらえて満足です!!
Posted by パフィン | 2007/03/12 10:19 PM

パフィンさま、こんばんは〜♪
急にここのところ冷え込んで、2月!?と思うような毎日ですね。
コメントいただき、ありがとうございます♪

>映画にしかできない世界を見せてもらえて・・
そうなんですよね、そこですよね。
そういうのを見せてもらえることほど嬉しいものってないですよね♪
香りを表現するのに、こういうふうにするのね!!と
わくわくしてしまいました。
また、こういう壮大(?)さを持つ映画を大画面で観たいです。
Posted by 武田>パフィンさま♪ | 2007/03/13 10:39 PM

お邪魔します〜
<感情移入できるような人物にはされていなくて、つまり人間くささがゼロ>そうですよね。だからなのかな・・嫌悪感があまりなかったわ・・殺人鬼なのにね・・。今までにない作品でしたわ。
心理的な部分で、ワクワクしたということはなかったのですけれど
綺麗な映像と音楽を楽しみました。
それと・・あのラストね・。結構、強烈でしたよね。
あら〜〜って感じ・・・笑
主人公の彼・・・、Jの悲劇にも出ていたんですって?
まったく気づかなかったわ・・。
もう・・ダニエルとリスしか観てなくって・・・笑
Posted by みみこ | 2007/03/20 9:25 AM

みみこさま、こんばんは〜♪
コメントとTBをいただき、ありがとうございます。
あ、ベン君、「レイヤー・ケーキ」に出ているらしいですよ。私、ぜーんぜん覚えてなくってビックリでした(苦笑)
だにえる〜っ だにえる〜っ って、いかに常にミーハー目線でしか映画を見ていないかがわかりましたー
で、この映画、ほんとあんななのに(笑)主人公に嫌悪感がわかないという不思議な物語でしたね。
あんまり人間離れしているせいで、感情移入しなかったせでしょうか・・
ねぇ、あのラスト!(CM予告未見だったら、なお一層「あら〜〜〜っ」ですよね)
やってくれましたねえ(笑)
たまにはこんな映画にしかできない映像の力をばんばん出してくれる作品を見たいですよね♪
Posted by 武田>みみこさま♪ | 2007/03/21 12:18 AM

今晩は。やっと、やっと見ましたよー!これでほかの皆さんの感想もガンガン読めます。武田さん、これ、公開初日に観に行かれたのですね。すごい!お財布忘れたってことは、前売り券をお持ちになって観賞されたのかしら?と深読み。

レイチェル・ハート=ウッド、確かにジュリエット・ビノシュに似てる〜!「汚れた血」の頃のジュリエットは、今見るとちょっとアンニュイで眠そうな顔ですが…。今売れっ子のフランス人女優レア・セドゥーのことを、「風邪ひいて熱っぽい顔」と形容してる人がいましたが(褒め言葉ですよん)、確かに!あぁいうアンニュイな表情の人って今少ないような気がする。何でもはっきりわかりやすいタイプが増えたなー、と。

話がずれちゃいましたが、原作は池内紀の訳がとても読みやすく、私はするするっと世界に入れましたが、映画をいきなり見ると、「げぇー…」て思うお話かもしれませんね。

赤ん坊が、あの臭い市場で思いっきり深呼吸をして、ものすごく大きな声で泣き出すシーンや、差し出された指をがしっとつかむシーンが好きです。いかにもたくましい人生じゃあありませんか。

ウィショーくんの足がひょろんひょろんに細いのは私もびっくりです。私、体型がかなりの痩せ型なのですが、足首あんなに細くない!

ダスティン・ホフマンのパートはちょっとコミカルで面白かったです。
Posted by トリみどり | 2014/03/29 8:46 PM

こんばんは♪

わわ、たった今お邪魔させていただいたところです。
あ、私間違ってた!2007年に見たのかぁ。しかも3月かぁ。
ほんとだ、お財布忘れたって書いてますね(笑)めっちゃ楽しみにして前売り買って張り切って行ったんだと思われます。

なのに、この記憶の残らなさ加減はどうだ!!(ショック)
ごめんよ、ウィショーくん。
ウィショーくんが凄い!ということと、俳優さんたちの表情と映画が面白かったということしか覚えてない…。
あの映画でしかできない饗宴と。

原作は、池内さんの訳だったんですね!
ミレニアム読み終わったら、借りてみよかしらん♪
レア・セドゥー、あはは、確かにぼんやりしたターナーの絵みたいなお顔かも(好きだけど)
「アデル、ブルーは熱い色」早くみたいです。なんでもはっきりくっきりしてればいいってわけでもないですよね。アンニュイね。最近そういえば、アンニュイってあまり流行らない?

>赤ん坊が、あの臭い市場で思いっきり深呼吸をして、ものすごく大きな声で泣き出すシーンや、差し出された指をがしっとつかむシーンが好きです。いかにもたくましい人生じゃあありませんか

思い出した!!赤ん坊が思い切り深呼吸するシーン!!
うんうん、生を受け全うするぞ!という気合い、生命力にあふれたシーンだったかも。

初ウィショーくん、目が目が書いてますね私。見直したくなったので借りてきま〜す。

トリみどりさんは、かなりのやせ形でいらっしゃるんですね♪いいないいな。私は骨しっかりしとりますよ〜。体脂肪も19%より減ったことないです(涙)だから、細い人大好き(笑)やせ形の人って、厚みが違いますよね。あの薄いなかによく内臓入ってるなぁと思いますもん。
ウィショーくんの脚、ほんと細かったですよね。スクリーンで見てあんなに細いって、実際どのくらいなのかしらん。
Posted by 武田>トリみどりさま♪ | 2014/03/30 8:25 PM

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