1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 on May 2017
Recent Entries
Recent Comments
Search this site :
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

- | - | -
SMILEY'S PEOPLE


『スマイリーと仲間たち』
ジョン・ル・カレ著

ふぅ〜…。ついに読了。なんというか、遠い目になるわぁ…

11月に半分読んで、その後やはり読み終えるのが惜しくて(今作に限っては、ひっかかりなくどんどん読めてしまうし!)新幹線に乗ったときだけ…という決まりを作ったせいで、年を越してしまいました。
はぁ〜。ついに終わってしまった…
ル・カレ作品はいつもそうですけど、原題があとになってじわ〜っと沁みてきます。
まさに「SMILEY'S PEOPLE」。それ以外にない。

相変わらずの人間描写の素晴らしさに、のめり込みました。さらに、
「元気でな、ジョージ。達者で」
これを言うのが、エスタヘイスなんですわー。私、嬉しかった。も、エスタヘイス、大活躍です。
彼は、ギラム同様ル・カレに愛されてるキャラクターだと思うわ〜
『ティンカー〜』の時からずっと他人と思えない部分がある。
そして我らがギラムですが、彼は、残り200ページを切ったところで突如現れました。
「積年の友であり、師」であるスマイリーが思い出すという形で。(しかも、スマイリー、ギラムで頭いっぱいて)
そこからは、躍動感に満ち溢れます(嬉)
『ティンカー〜』時に40だった彼は、まさに男盛り後半の50に手が届く年齢になっていてパリ在住(左遷組だが元気)。
相変わらず、ほっそりして若々しく男前だけれども、さすがに大学生に見えるようだった昔とは違う。
しかし、離婚後フランス人の可愛い奥さんをもらって、もうすぐパパになる…という私生活は順風満帆のよう>笑
ギラムは登場した時から常にきちんと女の匂いを感じる男。今度はきっとうまくいくでしょう♪
本当に、ギラムほど健全な光に包まれている人物もいないという感じ。作者も書いてて楽しそう。

オットー、キーロフ、クレッチマー、そしてオストラコーワ。アレクサンドラ。みな相当に個性的でした。
さらにグリゴーリエフの造形!彼を通してカーラという人間の人間らしさが浮き彫りになるんですけど。
フットワーク軽く、自らの脚で、見識で、カーラに対峙すべく思い悩みながら奔走するスマイリー。
スマイリーは、つまりはいにしえの大英帝国そのものなのね…
表裏一体でもある二人の再会と、周囲の感情の描写がたまらない。読み終えるのが惜しい。でも止まらない。

このラストの情感こそは読書の醍醐味ですわ…
そして、この長きに渡った物語の最後にスマイリーと共にあり、彼を見守り、共に去るのはやはりギラムでした。

「私はただの怒れる市民です」「国家とはマイノリティの集合体です」というル・カレ。彼の作品は、まだまだある。次は『リトル・ドラマー・ガール』を読まなくちゃ。


それ以外の感想 | comments(0) | -
スポンサーサイト
- | - | -
Comments
Post a Comment